1人で音楽をする幸せ
みんなで音楽をする幸せもある。
また、発表会で自分の音楽を皆に聞いてもらう幸せも。
でも、1人で、誰に聞かせるでもなくする音楽でも、幸せになれると思うんだ、というお話です。
わたしがそれに気付き始めたのは、、多分小学校5.6年の頃。
ほんとにそう思い始めたのは、中学3年生の頃。
小学校5.6年の頃になにがあったかというと、ここら辺でやっと自分が弾くピアノの音を聴くことができるようになってきた。気がする。
自分のピアノの音なんて、普通にしてれば聞こえるじゃん、と思う気持ちも分かるのだけど、自分の音を本当に聞くのは実は難しい。
楽器は何でもそうだと思うんだけど、一度に二つのことを最低でもしないといけない。(厳密にいうとこれだけじゃ足りないと思うけど)
楽器を演奏することと、楽器の音を聴くこと。
この二つを一度にしないといけない。
ピアノだったら、手を動かしてピアノを弾くことと、耳を使って自分が弾きたいように弾けているか聞かないといけない。
だから、練習がある程度できてないと、手を動かすことに必死になってしまって、耳を使って音を聴く余裕がなくなってしまう。だから、本当の意味で音楽を楽しめていることにはならない。
ピアニストたちは、弾くのもそうだけれど、目をつぶったり、天井を見たりしながら自分の音を聴くことにほとんどの神経を傾けて、音を楽しんでいる。(とわたしは思っている)
この二つを同時にできるようになると、1人で音楽をしていても、幸せになれるんだとわたしは思う。
簡単にいうと、正しい意味で、自分に酔うことができるようになる。
自分の音楽で慰められたり、励まされたり元気付けられたりする。
これめちゃくちゃお得な気がしてる。もちろん、ある程度自分が弾きたいように弾けるようになるまでは、も〜〜!!!となるし、完璧に自分の理想の演奏なんて実際できないのだけど。限度はあれど、ある程度自分の好みの音楽を聴くことがでいるのだから。
わたしは、中学3年生の受験期に、久しぶりにピアノを弾いたらなぜか涙が出てきたことがある。
ピアノだけはいつもわたしの気持ちをわかってくれる(;_;)なんて思った記憶がある。
自分の音楽が、自分の力になったのをすごく実感した。
音楽って、人に何かを伝えたい、てのももちろんだけれど、ほんとのほんとは自分の音楽を通して自分に何かが伝われば、自然に聞いている人にも伝わるのかもしれない、なんて思ったりします。