junk story
もう春だし、もうすぐ5月だし、見てみました。
最初の方は良かったのだけど、後半涙涙。
hideって本当にいて本当にいなくなったんだな、て再認識しましたね。
hide with Spread Beaverのメンバーが敢行したという松本秀人さん亡き後のhide with Spread Beaverのライブツアー。
hideが亡くなったからって、じゃあ全部なし、解散、とできるようなものではなかった、みたいなこと言ってたかな。
初日は、ファンもメンバーも、その場にいる皆がライブが始まった瞬間に泣き始めてしまったと。
でも、そのツアーをしたことで、hideはもういないんだ、ということを理解することができたと。
だから、なんとなくhide with Spread Beaverでhideと関わっていたメンバーは、もしかしたらそのツアーを通して、hideにきちんとお別れを言えて、ある程度その死を受け入れられたのかもしれないと思った。
hideとの思い出を、懐かしそうに、楽しそうに話す人が多いように感じた。
わたしの憶測になってしまうけれど、Yoshiki 、J の辺りは、hideがいなくなった、未だ思えてないし、思う気もない節がある。
未だに受け入れられない、と言い
Jは、
正直、俺はまだヒデ兄がいなくなったっていうのは、思ってないんだよね、実は。いつでも、すぐそこにいて、やっちゃおうぜ、って言ってる。
(というような)ことを言う。
この人たちの中では、hideの音楽だけでなく、松本秀人も現在進行形であり続けるし、そうすることで、心のバランスを保っているように思えた。
彼の音楽はあり続けるけれど、もう彼はどこにもいないのに。
もしかしたら、彼の音楽はいつもすぐそばにいるのに、彼にはもう二度と会えないというアンバランスに、そうでも思わないと耐えきれないのかもしれない。
残された者のことを考えると、hurry go round の意義は、とても大きいように思う。
hide自身が、輪廻転生を歌い、また春に会いましょう、と語ってくれたことで、残された者も、春になればまたhideに会える、また天国ででも、生まれ変わってでもhideに会えるんだと気持ちを保つことができる。
今思ったけど、その点Taijiは強かったんだなと思う。彼は、hide、つまり松本秀人とはもう会うことはできないんだと、彼はもういないんだと心底理解している気がする。
Taijiが、hideに、送った曲、Dear Friend。
とっても控えめで優しい曲なのだけど、
最後の語りに、
空に浮かぶ彼の笑顔。
宇宙を自由に飛び回ってるよ。
メッセージ。
そんな夢を見た。
hideが宇宙を自由に飛び回っているのは自分の夢の中だった、というところが大きな意味を持つ気がする。
hideが、宇宙を自由に飛び回っているとメッセージをくれた。それだけなら、向こうでまたhideに会える、hideは宇宙で楽しくやっている、そんな希望が見える。
だけれど、それはあくまでTaijiが見た夢であって、そうあってほしいけと願うけれど本当のhideはただ静かに眠っている、そんな風にわたしはうけとった。
分からないけどね。
pataさんは、どうなんだろ。分からない。
まあ、あの世へ行ったらまたバンド組むか。…あの世へ行っちまった。
この言葉には、どんな気持ちが込められているんだろう。
pataさんも、hide with Spread Beaverのライブツアーのメンバーだったと思うのだけれど、彼はhideの死を受け入れられているのだろうか。
すごく受け入れているのか、全く受け入れられてないのか、どちらかかもしれない。
淡々と、どちらかと言うと素っ気なく話すpataさん。
あのときはすごく辛かった、とか言うわけでもなく、気を抜いたら、あいつに二度と会えないわけじゃねえし、別にそんなに、なんて言い出しそうな雰囲気のpataさん。
あの世でいつかhideと再会できると、信じているようにも、彼がもうほんとにいなくなってしまったことがまだ受け入れられてなくて時が止まってしまっているようにも、見えた。
もしかしたら、お酒飲みながらhideに話しかけているのかなあ。
pataさんは、強すぎて逆に心配になる。
あの人は、自分の弱さを人に見せることがあるのだろうか。
そういうことを考えてると、生死観ってすごく難しい問題で、宗教と密接だなあと思う。
だから、宗教は生まれたのだろうし、人はそこに救いを求めるのだと思う。
後すごく不思議なのが、尾崎豊や、太宰治や、モーツァルトとか。若くしてなくなっている表現者は沢山いるのに、なぜhideのことになると途端に涙が出てくるのだろう。
hideを思う人たちの愛がそうさせるのかなあ。
きっとそうだね。
hideが周りに向けたはちゃめちゃな愛が、hideに跳ね返って、彼は今でも輝いているんだろうな。
とりあえず、以上、
わたしの推測だらけの感想でした。