音楽には終わりがない
テイクをすごくとって分からなくなって、困惑してたみたいですね。
junk story より
そりゃそうだよね、と思う。
音楽には、終わりがない。
どれだけやっても、これで十分、という一線は存在しない。
練習して、突き詰めようとするほど先は見えなくなり、終いには何が正解なのかわからずに、あーもーやだ!なんて自分に対してなのか、音楽そのものに対してなのか、作曲家に対してなのかよくわからない怒り?を感じながらあーでもないこーでもないなんか違うと迷宮に入り込むこととなる。
わたしはピアノをかなり真剣にやっていた頃、公開レッスンを見に行ったことがある。
恐らくその学生は、音高か、音大の生徒で、わたしはピアノが上手なお姉さんだな、と思って彼女の演奏を聞いていた。
(とりあえず一度演奏して、指導していく形だった。)
ところが?、一度引き終えた後始まったのは、音階の練習だった。
音一つ一つの繋がりを聞いて、いかに滑らかに、一つの破綻も起こさずに弾けるか。
先生は、ピアノの奥深さだとか繊細さを、見に来ていた人たちに伝えようとしていたのだろう。
先生が伝えたかったことはすごく分かる。
ただその時のわたしは、その練習を見て底の見えない真っ暗な穴を覗いたような気持ちがした。
すごい!音楽って奥深い!と思うのではなく、途方に暮れたのだった。
終わりのない、音楽の奥深さが当時のわたしには怖かった。
音楽って底なし沼みたいだな、と思った記憶がある。
当時は、来る日も来る日もピアノを練習する日が続くのだと思っていたから、わたしはその事実に絶望した。
今でこそ、趣味でやっているので絶望感はないが、ただやはり音楽って底なしだな、と思う。
わたしの場合は、趣味でやってるのだし、何か本番に出ようと決心したところで、本番が来てしまえばおしまい。
そりゃ、プロとして世の中にCDを出すなんてなったら大変ことだ。
昨日、遂にhideさんのベストをBOOKOFFで買いました(Janne Da Arcのシングルス2も)、というお話でした。