ロックとクラシック
ロックは、聞き専。
クラシックは、ほぼ弾き専。
そんな感じのわたしが、ロックとクラシックの根本的な違いってこれじゃない?!て最近思った話。
サウンドが違うのは当たり前なんだけど、それ以外の話。
わたしは、今年のはじめ頃にロックを聞くようになって、ロック好き歴もうすぐ一年。
(X JAPAN、LUNA SEA、Jeannedarc、L’Arc~en~Ciel等ここ一年で好きになったバンドはいわゆるV系より。)
そして、ロックを聞き始めてからは初めてのピアノの発表会に向けて、ドビュッシーのベルガマスク組曲、プレリュードを練習している。
綺麗でドラマチックで、いつかのタイミングで弾きたいと思っていた曲だ。
ピアノ歴は、弾かなかった時期も数年あったが、まあ人生の大半はクラシックのピアノ弾いてた感じ。
聞くのもまあ好きだけど、どちらかと言うと弾く専門で、あまりピアノ曲の知識とかはない。どちらかと言うと。
そんな感じの人が、ピアノの練習をしていて思った。
なんかロックじゃないなあ。
いや、クラシックだからロックではないんだけどね。
何というか熱い魂がないと言うか。
ロックの、あの感じがないんだよ。
こう、心の奥底に触れてぐぅっとエネルギーが湧き出てくるような。時には涙が溢れるような。
これは何なんだろうと思った訳です。
で、思った。
ロックとクラシックは、そもそものルーツが違うんだと。
ロックは、社会への反抗、反発、悲しみ、そんなものを音楽に昇華させたものがそもそもの原動力と言うか、ロックのロックたる所以だと思う。
アウトローで、時に弱い人に寄り添う、エネルギーに満ち溢れるイメージ。
クラシックはどうか。
クラシックは、宮廷、貴族たちに守られてきた。
王様たちのための、お金持ちのための音楽だ。
荘厳で、美しくて、繊細で。
もちろんとっても切なかったり、情熱的だったりする曲もある。たくさん。
ただ、切ない曲はとことん切ない。切なくて美しい。
切ないけど元気出てきた!とか無い。
あのアスファルトから芽がでて、力強く熱く咲くような、あのエネルギーは無いと思う。
多分、わたしは動画でも、その場にいても、クラシックを聞いて泣いたことはないと思う。
ああ、美しいなあ、て幸せになったり、切なすぎて全ての1音1音の配置が完璧でなんなんだ!て幸せになったり。(笑)
わたしが最近ロックにハマっている理由がわかった。
ロックは、自分の表現手段ではないからだ。
人は、自分が持ってないものに憧れる、でしょ??
終わり