わたしと山との出会い。

このあいだ、これから山に行くはずなのに、集合時間も場所も分からないという悪夢を見た。どうせなら、楽しく(必死に?)山を登っている夢でも見せてくれればいいのに。

(登っている夢も見たことはあるが、どうも夢の中の登山は思うようにいかなかった。)

 

いつの間にかわたしは山好きになっている。

 

始まりは、5年前の夏かと思いきや、多分厳密にいうと19年前の夏のこと。

わたしはまだ小学校一年生で、姉は小学校六年生。姉の自由研究の名目で、富士山に連れて行かれた。父も母も思いたったら吉日という性格で、夜中に毛布に包まれたまま抱っこされて、車に乗せられた記憶がある。

登山口に着いて、最初元気に走ったりしたのがいけなかったんだろう、途中で高山病になり、わたしは父と一緒にその場に留まり、母と姉は登頂を目指すことになった。ただ、ここは富士山。わたしが早々にダウンしたこともあり、待てど待てど2人は帰ってこない。

待ちきれなくなった父は、1人わたしを残して、姉と母を探しに行ってしまった。しばらくしてわたしは、小屋の従業員さんに見つけられ、小屋の中に保護 …笑 されて、折り紙をしたり忙しい従業員さんの邪魔をしたりしてそれなりに楽しい時を過ごしていた。別に、親がいなくて不安とかそんなことはちっとも思わなかった記憶がある。

ただし、やはりここは富士山。3人ともそうそう帰ってはこない。次に待ちきれなくなったのは、従業員さんたち。後から母に聞いた話だが、従業員さんたちは、わたしのことをもしや親に捨てられたのではないかと思ったらしい。どこから来たの?と言われ、なぜかわたしは町名を答えた覚えがある。幸いなことに、警察に連絡するか従業員さんたちが考えあぐねていただろう間に、父と、母と姉が合流し、わたしを1人残して来たと聞いた母が真っ青になって1人おりて来てくれ、わたしは身元不明の女の子にならずに済んだ。

そんなこんなで、わたしはこのことを根に持っていて、ずっと、いつか富士山に登ってやろうと考えていた。そして、それがやっと実現したのが5年前の夏。

 一緒に登ってくれる友達をなんとか捕まえ、いろんな人に富士山に登る!と言いふらし、十数年越しにやっと登頂することができた。めちゃくちゃきつかったけど。

でも、もう山なんて登るものか!とは思わなくて、わたしでも日本で一番高い山に登れるんだ‼︎✨と思った記憶がある。

 

今思うと、わたしが今年も山に行けたのは、あのタイミングで登ったことと、周りに言いふらしたことと、登る一年前にとあるサークルに1人で飛び込んでいたことが幸いしている。人生、何のきっかけで豊かになるのかって分からないなあ、なんて大袈裟なことを真剣に思う。

 

何か少し興味があることがあったら、とりあえず実行してみる。そして、同志や情報を得るために、わたし今これしてる!したいと思ってる!と発信する。

 

そんな風にして、わたしは山と、登山の素晴らしさと出会ったのでした。